小室に残るもの

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川に流されて、帰ってきた社

小室天満神社

小室の​集落に​鎮座する、​村の​中心の​社。​まつられているのは​学問の​神・菅原道真公です。​創立は​明らかでは​ありませんが、​古くは​天暦元年​(947年)の​創立と​届け出た​記録が​あり、​寛永4年​(1627年)に​鎮祭​(一説には​再建)と​伝わります。​明治6年​(1873年)には​郷社に​列せられました。

由緒には、​こんな​話が​残っています——むかし、​市川が​氾濫して​社殿が​流失し、​南へ​約半里、​甘地村の​近平まで​流れ着いた。​社は​いったん​その​地で​まつられたのち、​ふたた​び元の​この​地へ​戻された。​その​道すじの​傍らには​「天満宮」と​刻まれた​灯籠が​立ち、​一時鎮座の​名残を​いまに​伝えている、と。

拝殿の​手前には、​樹高約35メートル・幹まわり約6.3メートル・推定樹齢300年以上の​大クスノキが​そびえます。​市川町指定の​天然記念物​(昭和46年指定)。​例祭は​毎年​10月17日——流されても​帰ってきた社と​大樹が、​山ふところの​村を​見守り続けています。

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山すその、念仏の寺

真楽寺

集落の​一角に、​浄土真宗本願寺派の​真楽寺が​建っています。​親鸞聖人の​教え——念仏の​教えを​伝える​お寺です。

創建やくわしい​由緒は、​確認できていません。​それでも​浄土真宗の​お寺は、​本堂に​阿弥陀さまを​まつり、​村の​門徒の​暮らしとともに​歩ん​できた​場所。​この​お寺も、​そうして​小室の​集落とともに​あってきました。

いまは​SNSでの​発信も​行う、​生きている​お寺です。​山ふところの​小さな​村の​お寺が、​いまの​時代の​やり方で​暮らしと​つながっています。

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